屋根のひび割れを発見したとき「このまま放置したら雨漏りするのか」と不安になる方は多いはずです。川崎市・横浜市エリアで27年間、屋根工事に向き合ってきたNEWIDEが、割れの状態別の判断基準と対処法を現場目線で解説します。
【監修】小玉英孝 一級建築士 登録番号第119494号

日本大学生産工学部建築工学科を卒業後、株式会社美亜建築設計事務所、株式会社小玉工務店にて長年にわたり現場経験を積む。その後、株式会社英里建築設計事務所を設立。
屋根の割れを見つけたとき、まず確認すること

屋根にひび割れを見つけると、すぐに修理が必要なのかと焦ってしまう方がいます。でも、割れの状態によって対処の緊急度はまったく違います。大切なのは「どんな割れか」を正確に把握することです。
ひび割れの幅と深さで判断が変わる
スレート屋根のひび割れは、大きく3段階で考えます。
【軽微】表面の塗膜レベルのクラック・幅0.3mm未満
経過観察または部分補修で対応できます。すぐに雨漏りには直結しませんが、放置すると進行するため定期確認が必要です。
【中程度】スレート材を貫通しているが下地には達していない
早めの補修または塗装が必要です。すでに雨水の侵入が始まっている可能性があります。
【深刻】下地まで達している・破片が剥落している
早急な対処が必要です。重ね葺きや葺き替えの検討が必要なケースです。
下地まで達しているかどうかが分岐点
屋根工事で判断の分岐点になるのは「割れが下地まで達しているかどうか」です。スレート材の下には防水シート(ルーフィング)と野地板があり、そこまで損傷が及んでいると、塗装での対応は難しくなります。
川崎市中原区・横浜市エリアで現場を見ていると、「見た目は軽微なひび割れでも、触れてみると破片がグラついていた」というケースが少なくありません。屋根の状態は外から見るだけでは判断できないため、気になる箇所があれば現地調査を受けることをお勧めします。
割れたまま放置するとどうなるか

「少しのひび割れだから大丈夫」と思って放置した結果、数年後に大規模な修繕が必要になった事例を、27年間の施工経験の中で何度も見てきました。割れを放置したときに何が起きるのか、順を追って説明します。
雨水が入り込む→下地が腐る→雨漏りの順で進む
スレート屋根のひび割れに雨水が入り込むと、まず防水シートが劣化し始めます。防水シートは10〜20年程度の耐用年数がありますが、常時水にさらされることで早期に機能を失います。
防水シートが機能を失うと、次は野地板(木製の下地材)に水分が浸透します。木材は湿気を繰り返し吸収することで腐食が進み、踏み込んだときに「フカフカした感覚」が出てきます。この段階になると、防水工事だけでは対応できず、下地の撤去・新設が必要になります。
対処するタイミングで費用がまったく違う
軽微な補修:数万円〜
↓
塗装:20〜40万円前後
↓
下地からの撤去・新設が必要な場合:60万円以上
放置期間が長いほど、対処に必要な工事規模が大きくなります。
川崎市・横浜市エリアは湿気と雨量が多い
川崎市中原区は多摩川に近い地形から慢性的に湿度が高く、屋根材に常に水分ストレスがかかる環境です。スレート屋根は雨水を吸収し乾燥する収縮サイクルを繰り返すことでひび割れが進行しやすく、他のエリアと比べて劣化が早い傾向があります。
横浜市青葉区も丘陵地形で雨の滞留が起きやすく、屋根の状態は定期的に確認しておく必要があります。外壁と同じメンテナンスサイクルで屋根も点検する習慣が、早期発見につながります。
割れの状態別・対処法の選択肢

屋根のひび割れへの対処法は、割れの程度と屋根全体の劣化状況によって変わります。状態に合わない工法を選ぶと、数年で同じ問題が再発します。状態別に整理します。
軽微なひび割れ→部分補修またはコーキング
割れが表面レベルで、枚数も少ない場合は部分的な補修で対応できます。ひび割れ箇所にコーキング材を充填し、雨水の侵入を防ぎます。費用は数万円程度で済むケースが多く、早期に対処できれば最もコストを抑えられる方法です。
ただし、スレート全体が経年劣化している状態で部分補修だけを行っても、別の箇所から同じ問題が起きます。補修後も定期的に状態を確認することが重要です。
全体的な劣化→塗装
ひび割れが複数箇所にある・コケや色褪せが全体に出ている・築10〜15年が経過している場合は、屋根全体の塗装工事が選択肢になります。塗装は表面の防水性を回復させる工事で、スレート材そのものの強度が十分に残っていることが前提です。
費用目安は足場代込みで20〜40万円前後。外壁塗装と同時に施工することで足場代を共有でき、コストを抑えられます。
ひび割れが多い・下地まで達している→重ね葺き
スレート材の損傷が広範囲に及んでいる・下地まで達したひび割れがある・塗装の効果が期待できない状態では、重ね葺き(カバー工法)が有効な選択肢です。既存のスレートをそのまま残し、上からルーフィングシートと新しい屋根材を施工します。
葺き替え(既存屋根の撤去・新設)と比べて解体処分コストを抑えられる点がメリットです。ただし、既存屋根の下地が腐食している場合は重ね葺きでは対応できず、下地からの修繕が必要になります。現地調査で下地の状態を確認してから工法を判断することが重要です。
塗装か重ね葺きか、現場での判断ポイント

「塗装で済むか、重ね葺きが必要か」という判断は、見積もり段階でもっとも重要なポイントです。複数の業者から異なる提案を受けて迷う方も多いですが、判断の基準は屋根材と下地の状態にあります。
塗装で済む屋根の特徴
以下の条件がそろえば塗装が有効です・スレート材に大きなひび割れや欠けがない・下地の腐食や変形がない・全体的な劣化は表面レベルにとどまっている・前回の塗装から10年前後が経過している(初回メンテナンスの目安)
重ね葺きを検討すべき屋根の特徴
以下の状態が見られれば重ね葺きの検討が必要です・複数のスレート材に深いひび割れや欠落がある・屋根を踏むとフカフカした感覚がある(下地の腐食サイン)・以前に塗装を行ったが短期間で劣化が再発した・築20年以上でメンテナンスをほとんど行っていない
横浜市青葉区での施工では、スレート全体にひび割れが広がっており、下地まで達した箇所が複数確認されたため、塗装ではなく重ね葺きをご提案しました。
金額を含めた詳細はこちらをご覧ください。
よくあるご質問
Q. 屋根にひび割れがあると必ず雨漏りしますか?
A. 必ずしもすぐに雨漏りするわけではありません。割れが表面レベルにとどまっている場合は、防水シートが機能している間は室内への浸水を防いでいます。ただし放置すると防水シートへの負荷が蓄積し、雨漏りに発展するリスクが高まります。早めの点検と状態確認をお勧めします。
Q. 自分で屋根のひび割れを確認できますか?
A. 地上から双眼鏡で目視確認できる範囲はありますが、割れの深さや下地の状態は屋根に上がらないとわかりません。屋根への昇降は危険を伴いますので、専門業者による無料点検を活用することをお勧めします。NEWIDEでは現地調査・お見積もりを無料で行っています。
Q. 築何年で屋根の点検・メンテナンスが必要ですか?
A. スレート屋根は築10〜15年を目安に初回のメンテナンスを検討するのが一般的です。川崎市・横浜市エリアは湿気が多く劣化が早い傾向があるため、10年を目安に一度点検を受けておくことをお勧めします。外壁塗装のタイミングと合わせて確認すると、足場代を共有できてコストを抑えられます。
Q. 重ね葺きと葺き替え、どちらが長持ちしますか?
A. 下地の状態が良好であれば、重ね葺きでも葺き替えと同等の耐久性を確保できます。重ね葺きは下地の腐食がない・既存屋根が著しく重くないことが条件です。下地が傷んでいる場合は葺き替えの方が根本的な解決になります。現地調査で下地の状態を確認してから判断することが重要です。
Q. 川崎市・横浜市以外でも対応していますか?
A. 川崎市中原区を拠点に、武蔵小杉・武蔵中原・元住吉をはじめ、神奈川・東京エリア全域に対応しています。今回の横浜市青葉区のような近隣エリアも承っています。まずはお電話かWebフォームからご連絡ください。

